ビの範疇
暑さも和らいだ休日の午後。
うし(ブログをタイプする能力を持ったウシ。ニラを反芻するのがナウマイフェイバリッツ。)はくったり寝そべり、音ゲーに勤しんでいた。
配信間もない歌マクである。
横では、くま(ワイヤー種)が座位で同じようにせわしなく指をうごかしている。さっきから同じイベント対象曲を幾度となく消音で繰り返し、もはやゲーム性は失われ只の作業と化している。
気怠い空気。
うしは言った。
「けど10連3000円は高くね?」
くまは答えた。
「10回デート、3000円は相場やで」
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やっとシェリル様のガチャが来た。
「おっちゃんがめんこい水着買うたるさかいなぁ、キュートなのセクシーなのどっちも好きなのぉ〜?ゲヒャヒャハルト!」と勢い良くコツコツ貯めた課金石で30連を回すも
来ない。
来ない。
来ない。
水着が拝みたいんじゃ!!!!
微課金勢とは、数百円で付属する安易なステータスだと思っていたが
世の中ではそうでもないらしい。
一口3000円から運営にお寄付しないと、微のハンチュウに入れない。ニャンちゅうことだ……
お゛お゛ぉ゛ん!
美の範疇は広い我が国、微の範疇は狭い。
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ガラスフィルムを画面に貼り付けているため、すぐにフリックが「ぬめる」この頃。
音ゲーには不向きである。
そこでなんとか編み出した対策が「指化粧」
ファンデを指にさっとひと塗り。
滑らかにフリックが出来るように。
パーフェクトフルコンが出せない程度の能力。
追記
くまが、水着シェリル様を引いた。
どうやら、うしは自己紹介に「シェリル様ー!」と全開アピールしていたため、物欲センサーのサーチにかかって弾かれた模様。
慌てて紹介文を修正